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1−3 レーザーセラミックロールの加工方法
数年前より、ミルクカートン、軟包装フィルム、段ボールプレプリント印刷用などに輸入セラミックロールが導入され始め、使用しての品質安定、30倍以上の大幅な長期寿命が証明された。しかし輸入品のために納期・対応が不安定であり、業界の方々の御要望に答える形で、1990年以降、完全に国産化が可能になった。
弊社は、ニューロング技研株式会社(秋田)製セラミックロールを加工・販売しているが、日本の印刷条件に適した最適セル彫刻が敏速に加工でき、印刷結果に基づきアフターケア体制も確立出来たので、今後はより高品質な安定したセラミックロールの開発・供給が可能である。

 セラミックロールの加工工程は
  1. 鉄芯より新規製作、または、現在使用中ロールのセラミック化ともに簡単に出来る。彫刻層を研削・研磨を行い、指定径よりマイナス0.5mm/直径に仕上げる。

  2. 研磨ロールにサンドブラスト加工を行い、より密着性・耐腐食性を良くするためアンダーコートする。

  3. プラズマ溶射方法でセラミック層(酸化クローム)を、0.3〜0.5mm厚位コ一ティングする。

  4. ダイヤモンド砥石にて、セラミック層を研磨、ロール外径などの精度を指定範囲に仕上げる。その後ロール表面を鏡面状態に仕上げる。最終的にセラミック層の厚みは、300μ以上あればサビ防止など含めて適当といえる。

  5. コンピューター制御されたレーザー彫刻機にて、指定線数・深度・パターンに合わせて彫刻する。セル頂部・内部のセラミック層は、一度溶射された状態が再度レーザー彫刻で再溶解するので、大変高密度・高硬度の滑らかな状態に仕上がり、インキなどのヌケ性・転移性が大変優れている。

  6. 最終ポリッシィング仕上げ(研磨)にて、セル容積を確認・調整する。ドクターブレード、ファンティンロールの研磨・損傷を最小限に押さえるべく、ロール表面は鏡面状態に仕上げる。また、この段階で、希望セル容積に調節する。

  7. 超音波洗浄後に、セル形状・深度・セル容積など再度検査を行い、確認後納品する。
    なお、超音波洗浄、セル容積測定システム採用は、弊社が独自に開発した技術であるので、すべてのメーカーが行っている訳ではない。



1−4 レーザー彫刻のセル形状


 セラミック層に直接レーザーで微細なセルを1ケずつ連続的に彫刻する訳だが、セル形状はレーザー光線でセラミック層に穴を開け、解け出たセラミックでセル頂部を形成さすので、基本的には、断面部は半円形状になる。

しかしセル表面は、彫刻パターンのセル角度により、ハニカムパターン、ダイヤパターン、へリカルパターンなど、解け出たセラミック同士が隣のセルとの干渉で変化する。その形状については、標準的ハニカムパターンの30° 60°、ダイヤパターン45°のセル形状写真1を参考に提示する。

セル角度30°ハニカムパターン セル角度60° ハニカムパターン セル角度45° ダイヤパターン
写真1 


 セル線数・深度・パターン角度などは、レーザーの出力制御で確実に再現可能であり、希望使用にマッチした安定した品質のセラミックロールの供給が可能である。


ロールテック 株式会社